値段の割に高性能! ANSELL HAWKEYE タクティカルグローブ レビュー
こんにちは。
ANSELL HAWKEYEのノーメックス・ケブラーグローブのレビューです。
ミリタリー、特に米軍御用達のタクティカルグローブというと
- HATCH
- Wiley-X
- Oakley
- Mechanix-wear
だいたいこんな感じですよね。正直ANSELL HAWK EYEというメーカーがどこのものなのか聞いたことがないのですが3,800円でタクティカル系のグローブが買えるのならいいや、と購入したのがコイツです。購入先は中田商店さん。
ノーメックスグローブ ミリタリーショップ 革ジャン 中田商店
サイズはMとSしかありません。自分はMを選択。
ちなみに自分のミリタリー系グローブの遍歴は
- HATCH フライトグローブ
- HTACH ネオプレーンシューティンググローブ
- HATCH オペレーターグローブ
- アンダーアーマー バッティンググローブ
こんな感じです。書いていて気づいたんですがHATCHにかたよりすぎ。
ANSELL HAWKEYE ノーメックス・ケブラーグローブ
メーカー?ホームページ
米軍系の装備はメーカーが「米軍採用」みたいな雰囲気を出しつつ実は違う、みたいなのはミリタリー好きならあるあるですよね。
流行りのデザインを微妙に取り入れつつ・・・みたいな感じです。デザインが少し変だったり値段が安かったりするので大体わかります。ANSELL HAWKEYEというメーカーは聞いたこと無いし、デザインもHATCHのオペレーターグローブっぽいし、何より安いということでまあそういうものかな・・・
左:ANSELL HAWK EYEタクティカルグローブ 右:HATCH オペレーターグローブ
と思って開封してみたところ、意外とつくりはいいぞ?そしてよく見るときちんとSNSナンバーを取得している(!)。
SNSナンバーも嘘ではなくきちんと登録されています
ということで実際に触ってみた感じと、SNSナンバー取得していることからキチンとした製品なのかな、というのが第一印象です(失礼な言い方)。SNSナンバーを追跡してみたところ、2005年あたりから米軍の官品として登録されているみたいです。
ちなみにですが、ANSELLというメーカーは医療用から現場まで様々な手袋をメインとしてつくるオーストラリアの会社で、創業から80年以上経っている老舗の様です。
ANSELL HAWKEYEはアメリカのタクティカル系の防具をつくるメーカーだ、という説明サイトはありましたがそれ以上はわからず。ANSELL HAWKEYEはANSELLを親会社とした、ミリタリーラインの子会社?ということにしておきます。
能書きはこれぐらいにして、じゃあ実際どうなの?ということで・・・
使用感
装着感こそグローブの中で一番大切かと思いますが、思いの外フィット感は高めです。むしろかなりしっくりきます。これはびっくり。
使い始めたばっかりなので革は当然固めですが、それでも細かい作業ができると思えるぐらいしっくり来るんですよ。ためしに自分のMacbookのキーボードをはめたままタイピングしてみたんですが、意外にいけます。
サバイバルゲームはもとより、手袋を使って作業する方には必要最低限のところはきっちり押さえているのでお勧めできそうですよ。
各所の詳細
手の甲
当て革が貼ってあるだけです。同デザインのHATCHのオペレーターグローブだとここは下にクッションが入っていましたが、これはそのまま革が貼ってあるだけの割り切り仕様。
軽く拳をつくってゴツンゴツン金属を叩いてみましたが、痛い(笑)。無いよりはいいですが、過信はしないほうがいいですねコレ。まあこれはこれでって感じですかね。OAKLEYやWiley-Xに代表されるようなカーボンとかではないのですが、個人的にあっち系のハードプロテクターよりこっちのソフトプロテクターの方が好きです。
人差し指
ミリタリーは人差し指は引き金を引く指でもあるので重要です。
フィット感は前述の通り、悪くありません。むしろいいです。
新品なので硬めですがもう少し使えばほぼ違和感なくなじむと思います。
プラスアルファのカスタマイズとして、現職の兵士は人差し指の感覚を出すためにグローブの先を切り落として指先だけ出したりします。
左の兵士は指先をカットしているのがわかります*1
この時、切り落としたところから生地がほつれていくのでほつれ防止の革などがあったりしますが、このグローブにはありませんでした。
※HATCHのオペレーターグローブはこの矢印のところに革がリング状に縫ってあり、これは指先を切り落とした時にそこからほつれていくのを防止するものです。
手のひら
価格が違うHATCHオペレーターグローブと比較するのもアレですが、それに負けず劣らずしっかりしていて酷使する部分には二重の当て革がされています。
伏せたりするときに真っ先に手をつく場所は小指側なのでこういうのは嬉しいですね。
手首
ベルクロ(マジックテープ)にて、手首のところで締め付け具合を調整できるようになっています。完全に緩めても、この部分がもともと狭いのできっちり手には固定されます。
ベルクロ自体も大型にかかわらずすごくしなやかでやわらかいので、いい感じです。
ベルクロのところが硬いときっちりくっつかないので簡単なことで外れたりしますからね。
ちなみにですが、このグローブ一風変わったデザインをしていて手首から下の部分とそこから上が別パーツで構成されているように見えます、が、くっついています。
ペロンとめくっても外せる様にはなっておらず本体とつながっています。
吊り下げ用ループ
正式名はなんて言うのかわかりませんが、カラビナなどを通してぶら下げておくためのループもきちんと縫い付けられています。
最初、このループはないと思っていたのでパラコードかなにかで縫い付けておかんといかんな、と思って調べていたところありました。手首の布の部分を裏返すとついています。
HATCHのオペレーターグローブはついていないので嬉しいですね。ループ自体が貧弱そうなので少し不安は残りますが・・・
生地
使用されている生地はノーメックスとケブラーの様ですが、どこからどこまでがケブラーとノーメックスなのか皆目見当がつきません。
- ノーメックス:難燃性素材。燃え上がることなく炭化するのでパイロットなどのフライトスーツにも使われる。
- ケブラー:言わずとしれた防弾チョッキなどに使われる素材。耐刃用として使われる。
こんな感じで両者は使われていますが、まあ火にまみれたり刃物で切りつけられることはないので真価のほどはわかりません(笑)。
ケブラーは日光に弱く、ボロボロになるので外側の生地はノーメックス、内側はケブラー
というのがWiley-xの最上位グローブだったりしますが、もしかしたらそういう風につくってあるのかも・・・?
と思いましたがわかりませんでした。
総評
値段にしてはしっかりしたつくり、タクティカルグローブに要求される最低限のポイントはおさえてある目立たないけど王道を行くグローブだと思いました。
最初は革がざっくりと切ってあるのを見ておいおい、と思いましたがそれでも縫い目はしっかりしており軍の官給品にありがちなクソのような縫い方ではありません。知り合いをして、「製品とは思えない」と言わしめた縫い方がしてある実物のPCU L5を作っているSekriは見習って欲しいですな!
Sekriのひどい縫製の例
HATCHのオペレーターグローブなんかは一万円とかいってしまうので、それに比べると半額でここまでの機能を持つならこっちでもいいかな
と思わせる魅力があります。惜しむらくは露出が少なく、イマイチぴんと来ないブランド名でしょうか。
というわけでサバゲーやちょっとしたハードな作業をするかたにはお勧めできるANSELL HAWKEYEグローブでした。