天然の母親が爆発物を送りつけてきた話
おはこんばんちは。
唐突ですが、うちの母はクソがつくほど真面目です。
とにかく、真面目。だけどどこか抜けている天然なのでなんかややこしいことになる。
皆さんの職場でこの人真面目だけど仕事ややこしくしてるよー
と思ったら多分それうちの母です。ごめんね。
そんな母が僕に爆発物を送りつけてきた話。
夏にそんな母も含め家族旅行に行って来ました。
いわゆる民宿的なものだったんですが、とても居心地がよく、その時に出された料理の美味しかったこと!
本格ジビエ料理もあって、僕的には大満足。
母「ジビエってほら、病気になりやすいらしいじゃん?あんま食べるとアレかもね」
こんな時にそんな事言うな。
その中で特に印象的だったのがしそジュース。
なんかよくわからないけどすごく美味しくて、これなら自分でもつくれるかも?
と思い旅館の方に思い切って作り方を聞いてみたんです。
これがよくなかった。
白い杏仁豆腐の横にあるのがしそジュース
旅館の方は嫌がることもなく、しそジュースのレシピをすごく丁寧に教えてくれました。
母もその横で真面目に聞いてメモを熱心にとっていました。
- 赤じそ・・・◯◯グラム
- 水・・・☓☓リットル
- 砂糖・・・△△グラム
- □□分煮込んで・・・云々
そして
あんたにも作って送ってあげるよ
と言ってくれたのです*1。素晴らしきかな母の愛。
数週間がたち、母から一本のメールがありました。
しそジュース作ったから、送ったよ。ちゃんと飲んでね。
やった!しそジュースだ!!
そのメールを読んで僕は小躍りし、早速お礼のメールを送った。
あとは荷物が届くのを待つだけだ。
ほどなくして荷物が届き、中身を開けてみると
- 2Lの緑茶ペットボトル
- 1.5Lの炭酸のペットボトル
計3.5Lの母特製のしそジュースが入っていました。
よし!!これでしばらくはしそジュースが楽しめるぞ!!
母特製しそジュース
僕はうきうきとペットボトルを二本取り出し、冷蔵庫の横に置いた。
今は昼だから、夜飲むことにしよう。僕は夜までレインボーシックスをプレイしてすごそう。今日のレインボーシックスは勝てそうだ。
夜になり、レインボーシックスの結果は散々だったけど
あーあの民宿、こんな感じだったなぁ・・・
と、思い出に浸りながら民宿で出された料理とはまるで違うものの自分の晩御飯を準備した。
後はお楽しみのしそジュースだけだ。
キッチンから自分の晩御飯を運び、いよいよ冷蔵庫の横に置いてあるしそジュースに手をかけた。
おもむろにキッチンにおいて、しそジュースを注ぐためのグラスを用意する。
当時の美味しかったしそジュースを思い出すと思わず口元がゆるむ。
今日はどれぐらい飲もうかなァ・・・、もしかしたら全部飲んじゃったりして・・・
と色々考えながら緑茶のペットボトルの蓋を開けると
ズドン!!!!!!
一瞬何が起こったかわからなかった。
顔中に生暖かいものがはりつき、キッチンもビショビショだ。
本当に、本当に何が起こったのかわからなかった。
ほどなくして、母特製の、あの旅館のマニュアルどおりにつくったはずの、しそジュースが、僕の手元で、爆発したことを徐々に認識しはじめた。
- ズドン!!と爆発したもの
- キッチンに飛び散った紫色の液体
- 自分の顔にへばりついた生暖かいもの
=母特製のしそジュース
に結びつけるのに暫く時間を要しました。
だってしそジュースが爆発するなんて思わなかったんだもん。
とにかく、キッチンを掃除して、いやこのしそジュースは?まてまて自分の顔からだろ
とやることなすことが後手後手に周ります。
10分ほどあわあわしたのち、キッチンもあらかた掃除ができ自分の顔も綺麗にできたので状況を把握することにしました。
爆発したのは間違いなく母の作ったしそジュース
これはゆるぎのない事実です。
しかし、どうして?
よくよくペットボトルを観察してみると、なんか、発酵しています。
目の前で泡がブクブクと出ている
あわてて蓋をしたこともあって、ペットボトルがこの10分でふたたびパンパンになっています。
こりゃー爆発するわ。仕方ない。でも、なんで???
この母特製のしそジュース、もといしそジュースの様な爆発物は一体全体なんなんだ。
落ち着いてきたので、一口飲んでみることにしました。
シュワシュワする??????
あれ?これ炭酸だ???
わけがわかりません。確かに発酵した時に炭酸化するのはなんとなくわかりますが、民宿で教えてもらったのはただのしそジュースであって、爆発する炭酸しそジュースではありません。
急いで母に電話しました。
僕 もしもーし。しそジュースありがとー
母 あー届いた?もう飲んだの?
僕 いやー・・・ね、飲むとかではなくてなんか、爆発したんだけど
母 えー?(意外に冷静)
僕 爆発したんだよね。蓋あけたら。部屋中しそジュースまみれだよ。
母 部屋は大丈夫なの?(息子のことより部屋の心配)
僕 うん・・・でも聞きたいんだけどさ、これレシピどおりにつくつたんだよね?
母 そうだよ。なに言ってんの?(あたかも息子がおかしいような言い方)
僕 いや・・・そうだと思ったけどさ・・・あと、炭酸になってたよ。
母 えー?(意外に冷静)
僕 何も入れてないんだよね?
母 だからあのレシピ通りだって(若干キレ気味)
僕 わかった、ありがとう。
母 味はどうだった?(この期に及んで味の心配)
僕 いやぁ美味しかったよ!ありがとう!まさか爆発するとは思わなかったけど!
そんなわけで、なぜあんなのものができたのか今でもわかりません。
もう片方のしそジュースは普通だったし。
皆さんもしそジュースには気をつけてね!
*1:僕は一人暮らし